学校日誌

2学期終業式

2020年12月25日 17時06分

令和2年度第2学期終業式

「2学期を振り返って楽しかったこと」

 ついに、87日間の2学期が終わりました。今回は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受け、とても長い2学期になりました。

 さて、先ほど代表で発表してくれた1年生、2年生、3年生の話の中にもあったように、この2学期は、授業はもちろん、たいへん多くの行事活動がありました。
 そこで皆さん、「プラス思考」で、学級のこと、部活動や生徒会・専門委員会などをちょっと振り返ってみてほしいと思います。「プラス思考」とは、何事も楽しく、肯定的に考えることです。
 「この2学期の中で、自分にとって楽しかったこと、よかったなあ、よい思い出になったなあ、ということにどんなことがありましたか?」10秒ほど目を閉じて考えてみてください。先生方も考えてみてください。
 学級関係では、やはり体育大会合唱で頑張って、優勝、最優秀賞がとれてうれしかった、ということがあるかもしれません。「長縄」で200回を超える記録をつくって嬉しかった、という人もいるかもしれません。
 1・2年生は、部活動、練習はたいへんだったけど、大会で勝つことができたときは、うれしかったなあということを一番にあげる人も多いでしょう。
 個人的には、テストでがんばってよい点を取った、2学期の成績上がった「うれしい。」とこの後、通信票をもらってあらためて喜ぶ人も多いかもしれません。
 こうして考えれば、一人一人それぞれ、「まあ楽しかったな。」「結構よかったな。」ということは、けっこう多く見つけることができるのではないでしょうか。
 先生方も、この後各学級で、この2学期、楽しかった、うれしかったことを生徒の皆さんに一つでもよいから披露してください。「みんなと一緒に頑張れたことが一番うれしかったよ。」という、ちょっと模範的なことだけでなく、ぜひ、建前でない本音、本当にうれしかったことを言ってみてください。
 嬉しい体験や思いは、必ずこれからの生きる力・心の糧(かて)となります。
 今、難しい言葉で自己肯定感とか「成就感」「自己有用感」などいろいろ言われていますが、嬉しかったこと、よかったことをこれからの生活に活かしていこうとする、成功イメージをもつことができるようにすることは、自らの夢・未来・可能性を広げていくために、とても大切だと思うのです。
 この2学期は皆さんにとって、そうした自己肯定感が高まった学期であるとわたしは信じています。
 その理由として、授業や学校行事、部活動等でみなさんのとってもいい表情をたくさん見ることができたからです。また、市長さんをはじめ外部から来られた多くのお客様から、神明中を高く評価してもらったからです。「さすが、さわやか神明」です。
 さて、明日から10日間の冬休みが始まります。

 私はこの冬休みが、とても好きな休みです。それは、家で行う、家族と行う伝統的行事や文化が多いからです
 例えば、クリスマスです。クリスマスツリーやイルミネーションを見ているだけでも、心が温まり、幸せな気持ちになります。
 それから、もうすっかり今の日本では少なくなってきた、「大掃除」や「お餅つき」などは、家族総出で行いました。
 お正月は言うまでもなく、いろいろな人からお年玉をもらうこと…です。
 そんなよき時代の行事や文化があった子どもの頃の冬休みは、寒かったけれども心が温まる瞬間にたくさん出会えるからこそ、とても好きな休みだったと思います。
 冬休みは、「計画的に勉強しましょう」「体力づくりを頑張りましょう」ということはもちろん大事です。
 しかし、受検生の3年生には、怒られてしまうかも知れませんが、少しこの冬休みは、家族と一緒に何かしてみませんか?
 皆さん、そんな少しは学校と離れた、学校のことを考えない、家族や家を大切にした、冬休みを過ごしてください。そして、来年1月5日は、全員最高の笑顔で3学期を迎えることができるとよいですね。

 それでは、よいお年をお迎えください。

 磐田市立神明中学校 校長 小沼裕樹